医療と介護のトータル・ライフケア

医療法人田北会 田北病院

TOTAL LIFE CARE TAKITA HOSPITAL

0743-54-0112

田北病院は、来ただけでホッとできる、
地域のホームホスピタルです。
医療・介護・福祉について、お気軽にご相談ください。
言語療法 お問い合わせ:0743-54-0112 「親切・丁寧・一生懸命」をモットーに日々努力しております。

言語療法では、音声機能や言語機能に障害のある方の機能の維持・向上を目的としています。言いたい言葉が出て来ないなどの症状がみられる「失語症」の方、呂律(ろれつ)がまわらないなどの症状がみられる「構音障害」の方など、個々の症状に合わせた訓練およびご家族に対しての助言を行います。失語症の方には、障害された言語機能(話す、聞く、読む、書く)の回復を目的とした訓練や、残存された能力を応用してコミュニケーションをスムーズにするための工夫をします。構音障害の方には、障害された舌、口唇、顎などの発声発語器官の機能回復を目的とした訓練を実施します。

また、食事をするとむせてしまいうまく食べられないなどの症状がみられる「摂食・嚥下(えんげ)障害」でお悩みの方も、ご相談ください。顔面マッサージ・空嚥下・嚥下パターン訓練・発声訓練・呼吸訓練・咽頭のアイスマッサージ・氷なめ(嚥下反射の誘発)などの訓練により改善を目指します。

入院患者さまと外来患者さまが対象です

<失語症>
* 言おうとしたとき言葉が出て来ない状態がよくある方
* 考えていることとは別の言葉が出てしまう状態の方(例:りんご→なし/りんご→りりご)
* 意味をなさない音や単語のつながりが出てしまう状態の方
* 言葉を正しく発音できない方
* 言い間違いや、たどたどしい話し方になる方
* 文を正しく組み立てられない状態の方(例:「読むと、本が、この、私は」)
* 音は聞こえていても言葉の意味が理解できない状態の方
* 間違った文字を書くような症状のある方
* 文章の内容を理解することが難しくなってきた方
* 数を言い間違えたり、計算ができなくなってきた方
<構音障害>
* 発音が悪かったり、声がうまく出なかったりする方
* 声がガラガラになったり、ろれつの回らない話し方になる方
* 発語発声ができなくなった方
<摂食・嚥下障害>
* 水や食べ物の送り込みや飲み込みが上手くできなくなったり、誤って肺へ入ってしまう症状の方

○失語症
失語症とは、脳卒中などで大脳の言語中枢が損傷された結果、それまでに獲得していた言葉を操る能力が障害された状態です。話すこと、聴くこと、読むこと、書くことなどがすべて多かれ少なかれ影響を受け、考えていることを話し言葉や文字で表現できなくなったり、あるいは話し言葉や文字を理解できない状態になります。

話す障害
* 喚語困難
  何か言おうとしたとき、その言葉が出てこない、いわゆる『喉まで出かかってるのに』という状態です。
   
* 錯語
  考えていることとは別の言葉が出てしまう状態(例:りんご→なし)です。言葉の中の一部の音を間違えてしまう場合(例:りんご→りりご)もあります。
   
* ジャーゴン
  まったく意味をなさない音のつながりや単語のつながりが出てしまう状態です。
   
* 発音障害(発語失行)
  言葉を正しく発音できない状態です。言い間違いや、たどたどしい話し方になります。
   
* 文法の障害
  「読むと、本が、この、私は」などのように、文を正しく組み立てられない状態です。
   
聴く障害
  音は聞こえていても言葉の意味が理解できない状態です。早口の話や話題が変わったときなどは、特に分からなくなります。
   
書く障害
  正しい文字が思い出せなかったり、間違った字を書くような症状です。
   
読む障害
  文字を読んでその内容を理解することが難しくなります。
   
数の障害
 

数を言い間違えたり、計算ができなくなります。お金、時間が分からなくなります。

障害のタイプや重さ、生活環境などによって一人ひとり違いますが、個別対応の訓練を一定期間、集中的に行います。訓練内容は症状の重症度、発症からの期間、必要性などを考慮した上で決められます。コミュニケーションに重きをおいた訓練では、話すだけではなく文字や絵や図を描いたり、ジェスチャーや指差し、コミュニケーション・ノートの活用など伝達しやすい手段を用いるように促し “相手に伝える”ということを重視し訓練を行います。

○失語症がある患者さまに対する接し方

* 名前を呼ぶなど、注意をひきつけてから話しかけましょう。
* ゆっくり話しかけましょう。
* 理解できているかを確かめながら話しましょう。
* 文字・絵・ジェスチャーなども利用しましょう。
* 話題を変えるときは「話が変わりますが」と伝えましょう。
* 聞くときは、先回りせずに、言葉が出てくるのをゆっくり待ちましょう。
* 言葉や音を間違えても、推測し、言い直させたりはしないようにしましょう。

○構音障害

発音が悪かったり、声がうまく出なかったりという障害です。脳卒中のような病気や先天的な障害が原因となります。脳卒中などで顔の筋肉を動かす神経が麻痺してしまうと、口を大きく開けることや、唇をす(つ)ぼめること、舌を左右に動かしたり上下に動かしたりすることがしづらくなってきます。その結果、ろれつの回らない聞き取りにくい話し方になり、コミュニケーションがとりにくくなります。さらに症状が進むと発声発語ができなくなることもあり、意思伝達が難しくなります。また、構音障害によるコミュニケーションのとりにくさから、話す意欲を失ってしまうという二次的な問題が起こることもあります。先天的な障害の場合は形成外科で手術を受けた後に、言葉の訓練をしていくという段階を踏みます。

 

まず、どんな音が言いづらいのか、どんなふうに言いづらいのか、運動の機能はどのくらいあるのか、といった構音検査を行います。これは、日本語の五十音が全て含まれた単語を繰り返して言っていただいたり、たくさん息を吸って「あー」という声を何秒間続けて出せるかを測ったり、唇や舌の動きの速さや範囲などをみるものです。リハビリテーションでは、発声発語のための呼吸法、唇・舌・顔面などの動きをよくするための運動や、発語の明瞭度をあげるための話し方の練習をすることで、発語機能を維持することができます。

機能回復訓練
  障害された発話機能そのものに直接アプローチします。唇や舌の動きを回復します。
   
* 能力向上訓練
  残存する能力の強化や補助をはかります。
   
* 環境改善的アプローチ
  家族指導や環境に対する調整を行います。家族の方と、実際にこういう場合はどうしていますか、というような面談をさせていただきます。

○摂食・嚥下(せっしょく・えんげ)障害

水や食べ物の送り込みや飲み込みが上手くできなくなったり、肺へ入ってしまう症状を摂食・嚥下障害といいます。摂食・嚥下障害になると栄養不足や、肺炎などの病気になりやすくなります。喉の麻痺や舌の麻痺が原因で起こったり、例えば喉に腫瘍ができて、道が狭くなり、つっかえてしまう場合などにも起こってきます。

「口からおいしく食べること」は生きることの充実と満足の前提です。その思いにお応えするべく、摂食・嚥下障害に立ち向かいます。顔面マッサージ、空嚥下・嚥下パターン訓練、発声訓練、呼吸訓練、咽頭のアイスマッサージ、氷なめ(嚥下反射の誘発)、摂食訓練などを行います。

○嚥下障害の方の食べ物について

食べやすい物

適当なトロミがありバラバラになりにくい物、ベタつかず喉越しの良い物、密度が均一である物です。(例えば、プリン、ゼラチンゼリ−、ヨ−グルト、卵豆腐など)
* 好みの味の物は嚥下しやすくなります。

食べにくい物

堅くてパサパサしている物、口の中にくっつきやすい物です(例えば、肉、生野菜、豆類、ワカメ、天ぷらなど)
* お茶などの水分はむせやすいのでトロミをつけると飲み込みやすくなります。

食べやすい温度
* 咽頭粘膜に触れた時に嚥下反射を誘発しやすい10〜15℃の冷たいものです。

○嚥下障害がある患者さまに対する接し方

* 飲み込むときは首を下に向けます。
* 食べさせるときは、同じ高さか、下から行います。
* 口の中の物が無くなってから、次の物を口に運ぶようにします。
* 堅い物、パサパサしたものは避けます。
* 液体がむせるときは、とろみをつけたり、ゼリーで固めます。
* 食後は口の中を清潔に保ちましょう。
* 食後1〜2時間後は食べた物が逆流しやすいので、食べてすぐ横にならないようにします。